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建築パース屋:プレゼン工房のブログ

建築パースと「地方創生」との関連と日本の行く末

私は「建築パースの制作」をしております。
昨今3D表現は日常的に目にするものと思いますが、果たして「建築パース」が計画の吟味検討で上手く活用されているだろうか?

日本は「左脳タイプの文章の国」ですから、地方活性化に於いてもああだこうだ様々論議がなされる事に目を通してみると、案外視覚的なイメージを頭に描いては考えていないなと感じます。
はっきり言い切りますが、文章だけではどんなに考えても詳しく書いても読んでも何も成果は得られません。文章表現が上手い人や雄弁な人が勝ちですが、こういう問題をデーベートで論破してもナンセンスです。問題は中身「創造性」なんです。
視覚的にイメージする事に依って「その案はユニークで共感出来る」「否それを更にこうしたらもっと良くなる」と煮詰めていける訳です。
この「頭の中にイメージ」が出来ない「左脳タイプ」の人間があれこれ理屈を言う訳ですが、私はこれが全くの不毛の行為に終わると申し上げたい訳です。
頭の中にイメージ出来ない人の為に建築パースの存在意味が有ると思っています。
にも拘らず、「イメージで確認」をしないまま文章をこねくり回す事が如何に多いか、結果として日本中で「地方活性化」は全く実現しておりませんね。

否そればかりか最近は既に「もう手遅れだ」「地方創生は失敗だ」というトピックさえ目にします。
「日本社会が如何に創造性に欠けるか」と言う事に結論が収まってしまう。
もっと建築パースを活用して視覚的に吟味検討すべきであったと今更ながら思います。
仕事柄、パースで描いた海外のコンペ案件を時々目にしますが、私の頭の中ではもう既に日本はアジアの後進国と言った感想を持っております。大変残念な事ですが、まだ日本は先進国と言う一部ジャーナリストなどの意見を目にすると、「遅れてるなあ、やがて分かる」と思ってしまう。
原因は、今迄はさほど問題にならなかったが、海外の大規模開発がこれからあちこちからSNS媒体を通して一般の人も斬新な建築パースを日常的に見に目にするだろうから、その時若い女性の日本と世界に対する認識が変わって行くだろうと思う訳です。

日本はGDPが世界3位の国、日本は世界中に金を貸している債権国、国際会議で日本は主要先進国、などから何となく先進国かなぁと感じていたものが音を建ててイメージが崩れていく時代がやがて来ると思う。
先天的に魅力的な造形デザイン、インフラデザインを考える事が出来ない国民性なんだと思っています。

これが原因となってやがて若い女性が日本から海外に散って行く時代が来ると私は考えております。