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建築パース屋:プレゼン工房のブログ

「売れる住宅プラン」とは

まず、「左脳タイプと右脳タイプ」と言う事を申し上げます。

「左脳タイプ」とはスッキリした「シンプルフォルム」を好み、
例えば、室内は何も置かない、収納の扉も取っ手が無いデザインを好みます。
飾り気は好まない。直線要素が好きで、外壁などの色は黒や白のモノトーンにワンポイントにインクブルー(ブルーベリーの色)を配置した配色を好む。
こんな配色のツートンカラーが斬新でモダンな住宅と思って設計している例が多いが売れるのでしょうか?
建築士の設計に多い黒いガルバニュウム鋼板のハゼの付いた屋根のプラン、こういう設計を多く見掛けます。
「左脳タイプ」は「四角が美しい」と考える。豆腐や水羊羹、カステラの様に四角形状が好きで、角が欠けたものは粗悪品で商品価値が無い。
つまり「キュービック形状」が好きです。
日本人の8割前後の男の感覚、特に「体育会系」の方は殆どがこういうタイプでしょう。
ゼネコンが作る行政の公共建物も「箱もの」と言います。
中国ハルピンのオペラハウスは、魅力的な女性好みの有機的フォルムです。

「右脳タイプ」はシンプルフォルムではなく、多様な形状の飾り気が好きです。
女性はカリグラフの様な華麗な曲線を好みます。
色は鮮やかな多様な色相を好みます。ダイナミックや、変化の有る形が好きです。
或るSNSで『「男の4割以上がディズニーランドに嫌々付き合っている」「TDLのどこが良いのか分からない」という調査結果に驚いている』と言うが、私は以前から仕事で感じていました。
恐らく男のもっと多くが、左脳派でしょうから正確に調べれば更に多いと思います。
女性はこういうテイストが好みです。築500年だそうです。
ハリーポッターの世界ですね。「左脳派感覚」からすれば「古いボロ屋じゃないか」と成りますが、女性はこういう味わいが好きな様です。女性からの反応が多かった。
大阪のテーマパークUSJは、「ハリーポッター」で俄然人気が出たようだ。今後のニーズの傾向が伺えます。
日本の住宅は築10年で評価の7割が消えると言います。
外国、特にイギリスでは築100年の住宅より築200年の住宅の方が評価が高いと言う。
多くの日本人の物差は「新品」にしか興味が無いと言う事でしょう。これも「左脳感覚」の勢だと思います。人が暮らした家には住みたくないという「神経質」なんですね。「左脳感覚」は世界では極めて少数派だと思う。

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何故女性の好みが重要か・・は書くまで有りませんね。
住宅購入を決めるのはご主人か或はご夫婦だとしても、ではどの物件に決めるかは最終的に奥さんの好みになるからで、これは住宅会社の関係者なら先刻ご存知の事ですね。

「左脳タイプ」「右脳タイプ」は生まれ持ったもので終世変わる事が有りません。
「左翼思想人間」が「右翼思想人間」に変わる事は終世無い様に、
あずきのあんこの「つぶあん派」が「こしあん派」に変わる事すら無い様に好みは変わりません。

多くの建築士の感覚は、「売れる住宅の設計については方向が違う」と思います。
購入を決めるお客様の好みではなく、「左脳」の男の物差しで設計しては売れ無い。
住宅はTDLの感覚のように女性好みのロマンチックな夢を感じるように作ると売れると思います。
ドイツ南部の山間地は「ロマンチック街道」といって世界的に人気が有りますが、日本の中山間地は「限界集落」と言って、間もなく人が住まなくなる。何故でしょう?
地方は衰退の一途なのに、テーマパークTDLUSJも毎年入場者が増えて値上げです。何故でしょう?
日本の宗教は仏教が多いですが、結婚式では親戚一同即席クリスチャンに成り賛美歌を歌って祝福する。これは誠に奇異ですが、何故でしょう?
クリスマスだけでなくバレンタインやハロウィンは年々盛んになり、お釈迦様の「春の花祭り」は全く関心が無い。何故でしょう?
女性は表立って好みや考えを言わないので、女性の行動で「好みのトレンド」を推測するしか有りません。
答えのキーワードは「ロマンチック」なんです。
女性は「右脳タイプ」の考えるデザインが好きなのでしょう。要はセンスの問題です。
ディズニーランドをプランニングする感覚があれば、「売れる住宅設計」は難しい事ではないと思いますが、そのTDLが嫌いなら「売れる住宅」は諦めるしか無い。
男はフリルの付いたパンツは履きませんが、女性はそういう飾り気が好きです。
世界で走る車は赤、黄、青など鮮やかな色が多いが、日本では白、黒、メタリック、紺が多い。
「車」は男向きの商品ですが、「住宅」や「住環境」は女性向き商品です。
「インテリアデザイン」と言う言葉は若い女性の為に有る言葉です。
ガーデニング」という言葉も30代女性の為に有る言葉です。
『男は「工業製品」にこだわり、女性は「工芸製品」にこだわる』と言い切っても良いのかもしれません。
イギリスの「ウイリアム・モリス」など調べて見てください。女性の好みの一つだと思います。

「売れる住宅」の答えは「女性モード」に切り替えると言う事です。

次に何と言っても「住環境」です。
以前の物差の様に「その家」だけでなく、廻りがどうかが最も重要に思います。
「家」を売るのではなく「街を売る」と考えるべきです。
もっと言うなら、そこを舞台とした「ロマンチックな暮らし」を売ると言う事です。
これには更に説明が要りますが、ここでは省きます。
街並の調和ですね。これは景色だけの問題ではなく住人同士の価値観も整うから暮らしやすい。

ゼネコンはじめ多くの建築士の感覚は前者の典型的な「左脳タイプ」でしょう。
新幹線の窓から見ると、日本のどの街の建物も陸屋根で屋根が無い。金太郎飴の様に画一的で個性が無い。またロマンチックな雰囲気は微塵も無い。
地方はロマンチックでないので若い女性が嫌い地方から逃げ出して衰退する。
早くからそれに気づいていれば、やりように依っては対策が有った筈ですが、今迄やってこなかった。

日本の戦後の建物には屋根が無い。これがロマンチックではなく、女性には支持されないのだろう。そんな訳で「屋根」は不可欠で、それも急勾配の屋根を好むと思います。
女性が好む屋根は10寸こう配前後の急傾斜です。これはノーブルな感じが有ります。施工には屋根にも足場が必要になりますが、これから売れるトレンドだろうと思います。

また欧米とは異なり、日本の都市には都市計画が無い。欧米の街の景色は整っています。お隣の中国の最近の計画はこうです。
中国の広州の都市計画です。既に沢山の市民が暮らしています。
武漢のグリーンランドセンター 今施工途中です。
「深圳」やその他の街も飛躍的に発展するそうですが、計画の画像が見つかりません。
何れも日本の「築地市場をどうする」と言う規模のレベルではないのです。

東京に「多摩ニュータウン」と言うのが有ります。東京郊外と言う絶好の立地に有りながら、10年ほど前からここで生まれ育った若い女性がここから逃げ出して今は高齢者だけの街に成っている。公団はこれでも街を作った気でいるが、最近作り直しを初めても又同じ事だろう。原因は「四角の建物の単調な環境」がロマンチックではなく嫌われる訳です。それが分かっていない。
極端な例を上げますが、ドバイの都市計画デザインはこうでは有りませんね。
グーグルアースでご覧下さい。
参考迄にこういうページを書きました。
まちづくり郊外の駅の説明図
ページの中に「こういうプランを勢いの有る昭和50年代迄に日本中に続々計画していないとならなかったのだが、どこの誰も考えようとしなかった」と書きました。日本には先進国にふさわしい創造性が無いという事です。
これから「売れる住宅デザイン・住環境」を計画するなら、まず30代女性の感覚にシフトするべきと言う事は、住宅会社なら概ねご理解頂けると思います。海外の住宅街です。

私は「本格欧州の伝統的デザイン」の建物が並んだ住環境が「売れる住宅プラン」のトレンドと考えます。

当方はただ渡された図面を見て3Dパースを作成する多くのパース屋ではなく、当方が女性が好む「売れる住宅プラン」や「地方を活性化させるアイデアを入れた説明図」を作成する「売れる住環境の素案」を考えております。全くの初期段階の「たたき台」です。これが有効な住宅計画設計の参考になる筈です。
或るまとまった一団の土地の全くの初期段階の素案検討で、当方のスケッチをご利用頂けましたら幸いです。

納品した絵はHPやWebには決して公開しませんので依頼者だけのオンリーワンです。