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建築パース屋-プレゼン工房のブログ

建築パース屋:プレゼン工房のブログ

左脳感覚と右脳感覚

「先進国」と言いながら日本の街に「都市計画」が無いのは、日本人の大半の「左脳タイプの思考」が原因していると思います。

このページをご覧下さい。
とても先進国の「首都」の景色とは思えない。

日本の男の殆どが脳裏に「絵」をイメージして物事を考えないので、今迄「都市計画」はこだわりの中には無かった。昔、東京市の市長さんで後藤新平と言う方が居たらしい。そのお考えは「大風呂敷」と揶揄されて計画の多くは理解を得られず頓挫して実現しなかったが・・。

計画を視覚的に俯瞰して考えるこういうタイプは日本では極めて稀で、殆どの方の思考は文章至上主義の左脳タイプだと思う。

「頭脳明晰」と言う事は「左脳が優秀」と言う事だろう。「右脳」は問わない。

例えば地方再生戦略の概要Adobe PDF)は、「文章至上主義」の典型的左脳タイプが考える事でしょう。これを真剣に読んでいるのは書いている本人だけだろう。福田内閣と書いてある。役所ではこんな事を繰り返しているのだろう。

 

「左脳タイプ」とはスッキリした「シンプルフォルム」を好み、

例えば、室内は何も置かない、収納の扉も取っ手が無いデザインを好みます。飾り気は好まない。「四角が美しい」と考える。つまり「キュービック形状」が好きです。そして「新品」が好きです。日本の街の建築物に屋根が無いのは「キュービックが美しい」と考えるからでしょう。建物は屋根の形状に魅力が有るのに、日本の街の景色は屋根が無いのでロマンチックじゃない。新幹線から眺める地方都市の景色も画一的で個性が無くつまらない。

好きな色は白、黒、紺で鮮やかな有彩色は好まない。街を走っている車を見ると外国のシーンとは車の色が違いますね。

あまり言うと私の商売先に差し障りが有りますが、土建業の感覚は率直に言って地味でデザインが固くて詰まらない。原宿駅を建て替えると恐らくまた真四角だろう。四角しか思いつかない。私はこんな風にデザインしてみた。

日本人の8割前後の男の感覚、特に「体育会系」の方は殆どがこういうタイプでしょう。ゼネコンが作る行政の公共建物も「箱もの」と言います。
日本の深刻な社会問題である「地方活性化」案で出てくる意見の多くが左脳感覚の「理屈」「抽象論」だった。素人が「PDCAがどうたら」と青臭い意見も多かった。で活性化の効果はなく、その結果地方は益々衰退した。
数年前だったか、「従来は地方の事情を考慮しないで霞ヶ関から活性化の指示を出していたが、これからは事情が異なる其々の地方に課長級が出向いて指揮を執る」と言っていたが、私はハナから結果は分かっていた。
政府は黙っているが、バブル崩壊以後20年以上ことごとく地方活性化に失敗している。花咲か爺さんのごとく補助金バラマキ(死に金)もいっぱいして来た。いかにも発想がダサい!
もっと言うと「四全総」(第四次全国総合開発計画、平たく言うと国土バラ色計画)の結果が真逆の「地方消滅」だ。
ことごとく計画通りに成らないのは皆「左脳人間」だからでしょう。高学歴の人間ほど「左脳人間」の傾向に有ると思う。左脳だけで右脳が起動しない。

 

切実必要だったのは抽象論ではなく、若い女性好みの町のデザインという「具体的創造性」だったと思う。「左脳タイプ」ではそこに頭が行かない。 多くの女子高生が生まれ育った町に見切りをつけて、大学受験を理由にオシャレとロマンチックな出逢いに憧れて東京に出てしまった。地方では年配世代の旧来的感覚が色濃く、今から地方の再生は困難かも知れない。少なくとも地方は「クリエイティブ」という風土には無い。今迄は多くが的外れな対策だったと思います。活性化のキーワードは女性目線の「ロマンチック」だろう。今後も無策や的外れを続けると、間違いなく「地方は消滅」すると思う。これは「第2の敗戦」とも言うべき日本の大きな歴史的出来事だろう。
問題点の正しい答えは全ての中高生に「世界中のどんな町に暮らしたいか?」と日本の町を含めた沢山の写真を載せたアンケート回答を集めれば目指す方向が明快に分かる筈だが、果たして今迄そういうアンケートは集めただろうか?

経験から日本の男の感覚は殆どが左脳タイプだと思います。右脳タイプは少ない。世界的にはこうではないだろう。
中国には秦の始皇帝時代に「兵馬俑」という造形的遺跡が有る。

紀元前のシーザーの顔は彫刻が有るのでイメージ出来ますが、卑弥呼小野小町の顔がイメージ出来ますか?資料が無いのでイメージ出来ませんね。「絶世の美人」と言うのなら描いて残す筈です。が左脳人間が多い日本人には描けないのです。日本人は「描く事」や「創造」が大の苦手です。

紀元前の日本には縄文文化と弥生文化が有った。 縄文人弥生人では恐らく人種(遺伝子)が違っていたと私は思う。紀元前1000?~500年?頃の間に弥生人が日本から縄文人を駆逐(根絶やし)してしまったのではないだろうか?

縄文時代では土器に縄目の文様を入れて装飾的だが、弥生時代では全く装飾が無くプレーンだ。飾り気を好まなかったのだろう。この弥生人が今の私達の祖先なのだろう。

今も日本の男の多くが装飾的なデザインを好まない。「素」のままのテイストを好む。

そして女性は、右脳タイプが創造する感覚が好みだと思います。

 

「左脳タイプ」は、「文章至上主義」だろう。理屈を並べて論破するのが好きだ。

大部分の「左脳タイプ」は「創造性」の大切さには気が付かない。
日本では人物の価値を計る目安は「学歴」だろう。企業の就職ではこれを最も重視する。確かに客観的で比べやすい。
多くの人が、大学入学は自分を高める為ではなく「大手企業就職のパスポートを得る」目的で受験勉強をする。「創意工夫」は子供の頃に捨てて来た。理由は「創造性は大学試験には出ない」からだ。多くが小学生時代から進学塾通いをして育つ。「創造性」は就職でも問われない。勤務評定でも「創造能力手当」などは無い。
遺伝的に「創造性」が苦手な国民性の上に、こういう理由で更に「創造が不得手」になる。
しかし、この子供達が大人に成る頃日本の企業はまだ「学歴主義」を続けているだろうか?大変厳しい時代に成るだろうから英語力やスキルなどの「実力主義」になっているのでは無かろうか?
「創造性」は評価の対象外なので、多くの場合アイデアに対価を払う考えは無い。「発想」は汗をかく労働ではないのでタダと考えて尊ばない。
良くは知りませんが、世界では人物の価値を計るには「創造性」(ユニークな発想)を重視すると思う。


「創造性」には「造形的創造性」と「技術的創造性」が有ると思う。
「造形的創造性」とは色々有るが例えば「建築設計」や様々な「デザイン」と言う事だ。「技術的創造性」とは車や飛行機、新幹線を設計するとか、ロケットや工場の製造システム(マザーマシン)を設計すると言った事である。
アインシュタインは、物理学の創造的天才なんでしょう。
レオナルド・ダビンチは、造形的と技術的の両方の無二の天才だった。


「左脳能力」だけでは国は成り立たないと思う。
国際比較をされるこれからは、この遺伝的に「創造能力の無さ」が致命的と成って、日本は衰退していくのではと私は思っています。
正に、生産人口(働く人口)が減って「国の衰退」の過程なんだろう。
女性感覚の「ロマンチック」は、国の成り立ちとして必要不可欠だと思います。
男は左脳感覚が多く、女性は右脳感覚が多いと言う事では有りません。「女性は右脳感覚で創ったモノが好きだ」と言う事です。

 

住都公団(UR)は街を創る才能がない。しかし当の公団は気が付かない。これはゼネコンも同じです。創る仕事であるにも関わらす「右脳タイプ」ではない。日本でこういう組織は思いのほか多いと思う。

少し古い2014年のYouTubeですが2040年には地方消滅か」だそうです。

東京郊外に「多摩ニュータウン」という住宅団地が有りますが、「如何にも役人が計画するとこうなるのか」と言った感じです。

日本の中でも「東京の郊外」と言う申し分ない立地でありながら、こういう惨状になる。

そこで生まれ育った若い層特に女性は、そこを嫌って都心や海外に憧れると言う。結果現在東京でも老人ばかりの街に成っています。
恐らく日本中の公団、公社の団地で同じ現象でしょう。

建物フォルムは豆腐を整然と並べた様に画一的で飾り気も何も無い。当の住宅公団は「これはイギリスのプランを参考にした」と言いますが、

それを聞いた時には唖然としました。イギリスのプランも左脳人間が計画するとこうなるのかと驚いた。

豆腐の様で屋根が無い。軍隊の様で「個」を否定して人間らしくない。以前のソ連の様な社会主義の国でももう少し人間的だっただろう。注目されるのは新しい内だけで、やがて不評になって建て替えてもまた30年すると人気が無くなる。

日本のコンクリートの建物は皆屋根が無く街の景色に趣が無い。

はじめに示した「私の原宿駅のデザイン」のテイストで街を創っていたなら、結果は違っていただろう。同じく地方も規模は小さくてもそういうテイストで街を創っていたなら、今日の「一極集中」「少子化」の社会問題は無かったかもしれません。
女性好みの「ロマンチック感覚」が如何に大切かと言う事です。

 

森元総理はザハ氏のデザインは「生牡蠣みたいで好きではなかった」とおっしゃる。体育会系タイプはその通りで有機曲線は好まない。

最近発行されたザハ・ハディド氏の切手にあの幻の建物が(切手の右下)

イランのザハ・ハディドの切手

中国ハルピンのオペラハウスはカリグラフの様な魅力的な女性好みの有機的フォルムです。
中国ハルピンのオペラハウス

同じく中国の広州の街の景色です。正面と反対側夜景を合わせると、ニューヨークのセントラルパーク位は有りそうです。

中国の広州の街

女性は英国のこういうテイストが好みでしょう。築500年だそうです。

英国テイスト

日本の中山間地は「限界集落」と言って人が住まなくなるが、欧州の山間地はドイツの「ロマンチック街道」はじめフランスでもスイスでもロマンチックな景色です。男でも「ロマンチックが第一」と考えるのでしょう。 

ロマンチック街道
江ノ島のビーチとベトナムのビーチ」どちらが先進国の景色でしょう。

「江ノ島のビーチとベトナムのビーチ」

 

男はフリルの付いたパンツは履きませんが、女性はドレープやレースや刺繍などの飾り気が好きです。『日本の男は車など「工業製品」にこだわり、女性は「工芸製品」にこだわる』と言い切っても良いのかもしれません。

女性は「ウイリアム・モリス」のデザインが好きだと思います。

斯様に都市計画を日本の男の感覚で進めては、今後も女性の共感を得られません。「ロマンチックテイスト」は頭に無いのです。

ですから日本の男の頭では「国は栄えない」と思う。これからの世の中は国境を越えた競争(市場原理)ですから。

都市は「如何にして女性の共感を得るか」に発展の鍵は掛かっている訳で.「女性目線」でない事には、地方が衰退した様に東京も同じ運命を辿るのかもしれません。

 

日本中の地方に創造性が無い現実が若い女性から嫌われるのだろう。生活環境の景色はロマンチックではない。「地方衰退」始め日本の様々な問題の原因は、この「創造性の無さ」だと思います。仕事の経験からの感であって、学問的な根拠は有りませんが、多分当たっているだろう。

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下の書き込みは、 女性は「ディズニーランドがとても魅力的なのに、男の4割が理解出来ない事に衝撃を受けている」という内容です。

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私は、日本の男の8割前後はいるだろう「左脳タイプ」は多くの女性とは感覚が異なる事は経験から知っていましたから、ショックとは考えませんでした。
この場合「ディズニーランドが何故良いのか分からない」という意見の共感者が538人いる(圧倒的)という事です。