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建築パース屋:プレゼン工房のブログ

建築パース屋の雑感 ー「売れる住宅プラン」とはー

書こうか止めようか迷いましたが、意を決してここに書く事にしました。
当方は申すまでもなく「建築パースの作成」を稼業にしている者です。上に書きました様に今は個人で自宅でささやかに完全テレワークにて制作作業をしています。
建築パースの制作はおおよそ15年程になるでしょうか?当初は広告分野と建築設計業界の両方が主な仕事先でした。
しかしここ5年程は、広告分野と建築設計業界には宣伝をしなくなりました。たまに成り行きで極稀に依頼を受ける事は有ります。
広告分野はともかく、建築設計分野に関わって10年程は、その設計内容に共感を持てない、「売れるデザイン」とは思えないという事で最近は疎遠にしています。
何かの記事で、日本には30,000人の建築設計士が居ると書いてありましたが、否もっと居るのかもしれません。「一級建築設計事務所」という名前が多い。
経験から大多数が個人で営んでいるのだろう。スタッフ10人以上で生業をしているところは極めて少ないと見ました。当然仕事のパイは小さくどこも崖っぷち状態でその事業規模は、
他の業種に比べて大変零細な稼業分野だろうと思います。他の業種たとえば「住宅販売会社」と比べても事業規模は一桁二桁違うのだろうと思います。
何故それが分かるかですが、その業種に限って度々支払いが滞るからである。支払いがスムーズでない。なぜ崖っぷち状態になるかの原因の一つを下に書いています。
ここに書きます内容は、多くの設計士の感覚が「シンプル イズ ベスト」の男の感覚で基本的に端正な四角(キュービック)を基本とするデザインです。
ところが、女性の感覚はこうではない。住宅購入を決めるのはその家のご主人かもしれませんが、ではどの物件を選ぶかは奥さんや娘さんでしょう。
庭で「ガーデニング」に関心が有る男はまず居ないでしょう。同じく「インテリアデザイン」にも男は興味が無い。欧米の男達はこうではないと思う。
これは住宅販売の営業マンなら誰でも知っている事で今更書く事でもありません。しかし建築設計事務所のデザインはそうではない。
ご自分の設計デザインがベストだと信じて疑わない。売れるか売れないかで結果がハッキリ出る業種ではないので信じて疑わないのでしょう。

フランスのディズニーランドは不人気だそうですが、東京ディズニーランドは毎年値上げにも関わらず入場者が殺到で問題になる程です。日本では間違いなく人気なんでしょう。
大阪のユニバーサルスタジオというアメリカ製テーマパークも同様です。開業から何年も経過するのに人気は衰えるどころか益々人気です。地方は益々衰退するがこの人気は何故でしょう?
それまで有った日本中の既存遊園地や役所が安直に計画したテーマパークは全部潰れました。北海道の夕張市はこれが原因で命取りになって「財政破綻」に転落したという。
バブル崩壊以後「地方衰退」という深刻な問題が顕在化して四半世紀以上を経過するが、多くの首長はじめ公務員がその解決策を未だに見いだせないどころか、
地方から益々若い層が逃げ出して、とうとう「ハッキリ言おう、行政はもう「地域活性化」に関わらないほうがいい」という意見まで出て来ました。
「地方創生」と声高に叫ばれましたが、地方の状況が好転しましたか?また「地方分権」も叫ばれましたが今どうでしょう?中心市街地活性化は?コンパクトシティーは?
実は当方は「地方活性化」をテーマにその提案説明図の制作を稼業にしようと、宣伝目的で日本中の自治体や県議員の何千ものHPのメルアドを集めた経験からこの問題は多少詳しいです。
1年計画の予定でしたが、1年待たずに計画は中止しました。理由はHPを見て内容が薄くタテマエばかりで考え方が大きくズレており商売にはならないだろうと結論付けたからです。
或る地区のまちづくり担当者は『「和風コンセプト」で計画して間もなく完成だ』と自信たっぷりでしたが、私から見ると全く評価出来ないものでした。
私の予想では、多分その町は20年後にはゴーストタウンの1つになっているだろう。「価値観の違い」というのは誠に恐ろしい。
「2040年までに日本に1800有る地方自治体のうち半分が消滅する」と言われて久しい。深刻な地方衰退、消滅がやがて「日本衰退」になると言われています。
『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』 少し前に書かれた提言です。日本はバブル崩壊以後この問題が顕在化して四半世紀以上になります。
今、複数の評論家は「20年後日本は中国の属国になるかも」と語っています。日本は「中国の8番目の省」の倭人地区になるという。
少子化」という深刻な問題は「地方消滅」と根は同じと考えます。今の親世代が「日本のこれからに希望を持っていない」「子供を産んでもその子供が幸せに育って行けるとは思えない」
という事でしょう。問題は少子化だけではなく、これから若い層の海外移住がトレンドになるとも予想します。下は平成14、5年の2年間のドキュメントですが、
中国に渡った日本の若者が毎年10万人」ナレーションはかなり暗いですがここまで暗く語る事は無いと思うが・・。考え方次第で斜陽日本に居るよりは希望が有るのかもしれません。
日本中から多くの未婚女性が東京に集まって、東京圏で女性は供給過多で今未婚女性の3人に1人が貧困で子供も6人に1人が貧困家庭という。少し減ったらしいが日本は女性の自殺も多い。
少なくとも、消極的に日本で「貧困女子」のまま一度しかない人生を終えるよりは、積極的に中国人のダンナを探して「希望の有る所帯」を築く方が良いと思うが・・。
3年以上前のドキュメントですから、平成18年の今はもっと移住した若者の数は多いのかもしれない。日本に若者は少なくなり、外国人は増える。
やがて日本の代表者は日本人では無いのかもしれません。申し上げたい事は、日本の男の考え方が様々な点で間違っているという事です。
「好きずきなんだから仕方ないじゃないか」と言われるかもしれませんがそれで国が潰れたらどうします?今や事態は「非常事態宣言レベル」だと思います。
日本中の役人がこの問題の解決策を考えているが、現実は益々地方から若い女性が東京へと転出し衰退する。原因は凡そ分かりそうなものだが・・分からないんですね。
解決策を明快に答える人は今も居ない。しかし現実に女性は地方を捨てる。この原因が分からない役人は失格なんですが、もう四半世紀もその答えが分からない。
私には最初から原因はハッキリ分かっています。生まれ育った地方を捨てる若い女性と、対策を考える担当者との間の価値観の大きな乖離。
ー「私が日本の若者なら移民するだろう」―シンガポール元首相ー 世界中どこも活力有る若い層の取り合いなんですが、日本の地方はその逆をやってきた。「自業自得」だと思う。
価値観の違いから、日本の地方、いや日本は120%大きく衰退すると思います。補助金を沢山投入しても地方が衰退を続けるのは、全てを「男の感覚」で物事を決めてきた結果でしょう。
「男の大半がディズニーランドが嫌い」これが地方衰退と大変大きな関係があると思います。
大半の男が「キラキラが嫌」「バタくさい」「混雑ばかりでどこが良いのか分からない」
私がディズニーに行かない10の理由(日経MJ)  男性の4割はディズニーデートに「行きたくない」という衝撃
分かりやすく例えますと、あなたのお嬢さんは先々結婚式をどう希望しますか?当然の様にウエディングドレスのブライダルを夢見て神前結婚や仏前結婚式は極めて少ない。
ウチは代々浄土真宗だからキリスト教式結婚式はならぬ、けしからん!というタイプですか?恐らく教会でバージンロードを歩き、賛美歌を歌う即席クリスチャンでしょう。
「布教」という事で考えれば「いつくしみ深き / 森山良子」「本田路津子 聖歌570番 雨をふりそそぎ」という風に女性に共感を得る様に考えるのが効果的であるという事です。
「爺様感覚」のタテマエ(美しいウソ)で飾ったり、抹香臭いイメージでは、共感を得ないという事です。ですから「ロマンチックに・・」と何度も申し上げている訳です。
この町にくすぶってつまらない一生を送るより、出逢いのチャンスの有る東京に出てそこで「ロマンチックな出逢い」で彼氏に巡り逢いウエディングレスで結婚式をして
「希望有る家庭」を持つという、タテマエではない若い女性の「本音」の行動がもう四半世紀以上も続いて、やがて日本を滅ぼすという迄の深刻な社会問題と成っている訳です。
クリスマスやハロウィンやバレンタインデーに女性は夢中ですが、春のお釈迦様誕生の「花まつり」は話題にもならない。世界中女性は「カボチャの馬車」に憧れるんです。
流行り唄に例えますと、多くの女性はおしゃれな「ポップス」を指向するが、多くのおっさん達は「演歌」が好きだろう。演歌主体のレコード会社(今はレコードとは言わないか)
なら今頃潰れているだろう。意見を言わないサイレントマジョリテイー(女性の指向)を無視して自分好みで物事を決めているとやがて「国までもが滅びる」という話です。
歴史的に見て日本の男は「女性の幸せ」など眼中に無かった。先の大戦も男のメンツだけで戦を仕掛けて結果は地獄だった。今日本は「第2の敗戦途中」ではないだろうか?
例えばですが、この曲は女性なら誰でも好きだろう。しかしオヤジ達はこういうのは好みでは無いだろう。人口の半分の「女性の動向」が国の運命を変えるのであれば、
それにシフトして対策を考えるのが対策担当者の正しい考え方であるという事です。下で書いている様に「事業、商売」を考えるならお客様の指向を考える」という事と同じです。
もうバブルがはじけて四半世紀が過ぎましたが「日本中の多くの関係者はこんな初歩的な事を素人に言われないと気が付かねぇのか?」というのが本音であります。

日本は依然として男尊女卑の国で、日本女性は表立って意見を言わないサイレントマジョリティー。意見を言っても必ず匿名だ。意見を言わない(書かない)女性にも責任があると思うが。
日本は人口の半分の「女性の感覚」が反映されない社会である。従ってまず地方が衰退し、やがて日本が衰退する。日本の男は昔から「女性の幸せ」など眼中に無かった。
世界常識からは常に遅れている国と思う。ちなみにGoogleは「女性蔑視」発言を行った社員をクビに、GoogleのCEOから全社員へのメール本文全文をネットで公開。
欧米では女性が居ない社会は成り立たないという考え方なんでしょうね。女性の感覚を重視する事が「社会が華やかに繁栄する源」である事は常識なんでしょう。
その町の評価が上がるのは若い女性の存在であって、まちづくりをする土建業や役人のおっさんの感覚ではない。「女性が輝く社会」と言うのだが・・。
その町からおっさんが100人、200人消えたって何の変化も無いが、若い女性が200人町から姿を消せばその町は灯が消えた様になる。「活性化」とはすなわち若い女性の存在なんだろう。
麻生大臣は「セクハラ罪という罪は無い」と言う。確かに「いじめ罪」「シカト罪」という罪も無いがいずれも深刻な事だ。
政治家として「地方消滅問題の原因も分からない空気読めない罪」は無いのか?今の日本にとって大変深刻な事だと思う。
「保育園落ちた、日本死ね!」で社会問題が分かった。それまでは安倍総理もこの社会問題を知らなかった。
同じ様に「地方を捨てた、地方死ね!」と捨て台詞を吐いて転出する女性は居ない。ですから今も日本のダサいオヤジ達は解決策を見いだせない。
人の考えや趣味思考は様々ですが、大きく分けて「男」と「女」とでは当然価値観が異なります。男はフリルがついたパンツは履きませんが、女性は刺繍やドレープや
フリルなどの「飾り気」が好きです。おしゃれなブティックの経営やデザインを考えるのは、普通に考えて女性でしょう。例外は有るのでしょうが男には不向きです。
こういう事をまとめたものが有ります。長い文章ですが、よろしかったらご覧下さい。「左脳感覚と右脳感覚」というタイトルです。

東京のふかん写真では、一面ゲロを吐いた様な景色に辟易している。ちなみに世界の都市の眺めはこうです。
世界の都市の住環境 ノルウェー/オスロ
日本を先進国と言いますが首都の景色でさえこうです。これはすなわち日本の土建業の「おっさん感覚」の結果なのでしょう。日本の男は識美率が極めて低い。
又日本の住宅は、築10年でその価値の7割が消えるという。片や欧米特に英国では築100年の住宅より築200年の住宅の方が評価が高いという。住宅の評価額は年々上がって行く。
出来たばかりのレンガ壁と半世紀を経過したレンガ壁の違いが分かりますか?英国人は100年200年経過の「風合い」を好むという。日本人は「新品」を好む。
国中誰もが「住環境の教養たしなみ」を持っているのでしょう。日本とは大きな違いです。日本の住宅メーカーは100年間に3回建て替えて欲しいと願う訳です。
以前、当時建設省は「100年住宅」を提唱した事が有りましたが、業界から横やりが入ったのかもしれませんね。今は言いません。
現に日本の木造モルタルに吹き付け住宅は平均32年で建て替えられるという。むろん「都市計画」などはどこにも無い。東京ですら世田谷区烏山は田んぼのあぜ道が
そのまま住宅街の道路になっていて狭くてどこも一方通行の迷路でタクシーの運転手も迷うという。
しかし日本中の行政には必ず「都市計画局」というのは有る。日本は先進国と言うが、とても教養有る国とは思えない。

 

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話が広がってしまいましたが話を元に戻しますと、或る住宅販売会社は自社で販売する住宅デザインを「南仏プロバンス風」と決めて販売している様です。
「シンプル イズ ベスト」の白を基調にワンポイントで紺色や黒を配置するなどの有りがちな男の感覚の住宅デザインでは有りません。
異文化性というかロマンチックテイストで女性ユーザーのハートを掴んでいるのでしょう。
商売、仕事ですから、当方もHPには「女性の感覚、男の感覚どちらでも承ります」と書きました。趣味で仕事はしておりません。
「南仏プロバンス」を私もグーグルで覗き研究しましたが、書きました様に現地の住宅の壁は素朴な肌色と「京都八つ橋」の様な瓦に統一されて、これが特徴なのでしょう。
植栽は大ざっぱな松の類いがパラパラ生えてあまり豊かな緑ではない。恐らく現場は赤土なんでしょうね。
「南仏プロバンス風」は日本の住宅業界が独自にイメージを作ってが一人歩きしてしまって鮮やかな黄色の壁の住宅が多い。
売る事が目的ですからそれで構わないと思います。あくまで購入する女性の感覚が大切です。女性が評価して売れれば良い訳です。
勿論その会社の収益などは分かりませんが、上で書きました「一級建築設計事務所」などよりは遥かに経営は健全だと推察します。
「商売、事業」ですから、当たり前に自分の好みではなく「お客様の好み」を探って住宅販売をしているのでしょう。
一方或る家電量販店が住宅販売分野に参入して苦戦をしている例がありますが、
実は初期の頃この会社の女性から「住宅パースの依頼話」が有りましたがその後依頼は社内で却下されたのでしょう。
そういう経緯からその会社の住宅デザインを気にはしておりました。
「家電」は知りませんがその会社の住宅デザインは「典型的な男の感覚」で、住宅の売り上げは良く無い様です。
別の話ですが「派手に宣伝して10区画を売り出したが、実際は2棟しか売れなかった、残りは値下げして売った」という話は業界では良く耳にします。
何千万円という商品を商品トレンドという市場調査もせずに販売する事に大きな違和感を感じます。私ならどの住宅外観が好みか前もってアンケートで調べますね。
今は家余りの時代で、最終的には2軒に1軒は空き家になると言われています。東京以外の話ですが「タダで住ん下さい」という時代です。
一極集中と少子化と不景気で住宅がますます売れなくなる時代と言われます。「売れる住宅プラン」は女性にシフトして「全体が調和している事」で付加価値が生まれると思います。
ですから申し上げたい事は、「住宅は女性の感覚にシフトするのが正解」と申し上げたい訳です。商業ビルでも多分大半が女性が利用する訳で同じ事と思う。
それと住宅地域一帯が同じコンセプトで「調和」している事ですね。価値観が一致しないと暮らしで様々な問題が起きる。地方に移住しても価値観が異なり大変だと言う体験談を見掛けます。
私も或る場所に家を建てた経験が有りますが、地元住民との価値観の違いからその家を処分して他に移った経験が有る。建物には既に価値は無かった。
最近或るSNSの2、3のページで当方のパース見本を載せて反応を見てみました。すると案の定、男の意見で当方のデザインが
「正直言って、私はこの建物はオシャレじゃないと思います。薄っぺらいデザインに感じます。正直。」という意見を貰った。
老婆心で書いたのだが、反応は予想通りで下の様にもう少し補足説明しました。
『話の意図は、「売れる住宅を計画するなら女性の感覚にシフトすべき」と申し上げている訳です』と補足しましたが、恐らく分からないのかもしれません。
しかし、このレスを書いた人は最後に「ありがとうございました」と書いていたので、理解したのかもしれません、分かりませんが。
つまりプロなら自分の好みだけで仕事はしない。「お客さんの好み」に応じてオールマイティーで仕事を請ける。それで売り上げが倍増するのだと思う。
「日本の大半の男が、ディズニーランドが嫌い」ということから、多くの建築設計事務所は考えを改めないと思いますが・・。
まあ、「商売敵に塩を送った」事に成りますが、教えても分からなければ仕方が有りません。
当方は建築設計事務所からの依頼は今は守備範囲に有りませんので、どう考えても構いませんが申し上げたい事は以上の様な事です。