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建築パース屋:プレゼン工房のブログ

「地方改造論」

地方票集めの選挙演説では有るのですが、
『農村のおじいちゃんが駆け寄って来て、ごつごつした手で私の手を握って「晋三さん、信じとるけ~この地域を守っておくれよ!」』と言われたとおっしゃる。安倍総理はこれを実現する為に今迄頑張って来たと言われる。


しかし、私は「地方再生」はそれではいつまで経っても実現出来ないと思います。今迄がそうでしょう。霞ヶ関から課長級が各地方に出向いて地方が良くなりましたか?
東京一極集中解消は?中心市街地活性化は?コンパクトシティーは?地方分権は?道州制は?全部未達成でした。もっと言うと首都移転計画は雲散霧消、「四全総」(均衡ある国土発展)の結果が地方消滅です。地方活性化は問題が顕在化してもう四半世紀にも成る。
若い女性」が魅力的と感じる地方にしない事には永遠に地方に明るい明日は無いと思います。
私は4、5年前から「地方創生」をずっと見てきました。亡くなられた鳩山議長の「地方創生委員会」も全てではないが見てきました。今迄の地方活性化は、石破さんの感覚では途中から「凡そ無理」と感じました。
事はセンスの問題でしょう。方向が根本から違う。今迄の「田舎のおっさん感覚」では凡そ的外れです。予想通り益々地方は更に寂れてきました。
ゴザを敷いて、真ん中に一升瓶を置いて皆車座に成って酒を酌み交わしながら意気投合するという感覚ですから、田舎のおっさん達には共感を得るでしょうが、若い女性には反発されます。これでは日本はアジアの田舎(後進国)になり、多くの若者は日本を捨てて、やがてインドより生活レベルが下の貧しい国に成るのかもしれません。
多くのおっさん達は「ふるさと」がよっぽど憧れなのかもしれませんが、地方活性化は『「ふるさと」を偲ばせる町づくり、村づくりではない』と考えます。
若い女性」の望みはそうではないだろう。正解は未来的でオシャレで活気あるエキサイティングな都市計画だと思います。そもそも日本には「都市計画」というものが無い。
また誰もが豊かな暮らしを実現する事だろうと思います。その為には
もう「地方創生」という掛け声は止めて、「地方改造論」とでも言いましょうか?東南アジアのプロジェクトの様に未来的で斬新な計画を打ち上げるべきです。
これから中国東南アジア各国は目覚ましい発展をするそうです。10年後私たちは指をくわえてそれを眺める事に成る。

私の考えでは、ドバイの様な計画は日本では無理ですが、東南アジアレベルの計画はやれば出来たのに何もやらなかった。
やらないどころか地方をますます「田舎」にしてしまった。大きな方向の間違いだったと思います。
PDCAがとかKPIがとかエビデンスがと理屈を言うのは「創造性」が無い証拠です。そうではなく魅力的な都市デザインの「創造性の問題」だろうと思います。残念ながら多くの日本人は左脳感覚で創造性が有りません。

車を世界中に売ろうとするなら、それにふさわしい車デザインが大変重要です。相手はベンツやワーゲンや、これからは中国メーカーなどのオシャレなデザインが沢山有る。
話は逸れますが、今は絶好調の日本の車産業もやがて中国の電気自動車に首位を奪われるのかもしれません。現在中国には車製造会社が250社も有り、これらが3社に統合されれば国際市場で脅威に成りますね。「美観は実利」「センスは市場原理」
市場原理とはそういう事だと思います。「若い女性のハートを如何に引きつけるか」が地方活性化の鍵だと思います。こういう考え方が今迄無かったので東京一極集中に成り、やがて若者の海外脱出がトレンドに成るのだと思います。
『地方の発展のキャスティングボードを握っているのは、政治家や土建屋のオヤジや地元地権者の「おっさん感覚」ではなく「若い女性の感覚」であろう』と、もう何年も前から何度も同じ事を書いてきました。
地方活性化とは年配者の「ふるさと指向」では無いでしょう。

この四半世紀の間に意味の無い補助金をまき散らしたカネの総額をまず1箇所で「効果の有るビッグプロジェクト」で啓発していたなら、今頃一発で目が覚めたであろう。新しい街には「東京原宿の様な賑わい」も必要でしょう。
やがてこの意識啓発が次々と日本中に波及する。今迄の四半世紀の無策には狂気すら感じますね。ですから日本の国会議員の発想は皆「田舎のおっさん」だと申し上げる訳です。

こういう計画は「左脳感覚」の日本のゼネコンの感覚では凡そ無理でしょう。
一つの地方に雲を突く様なそんなプロジェクトが出来ればそれが「広告塔」に成って次々と日本中の「発想の啓発」に成った。
東海道新幹線が出来ると日本中ウチの地方にもソレが欲しいと成る。無ければそんな事は思いつかない。という訳で人口分散が出来たと思うが・・。ラストチャンスですが既に中国東南アジアではビッグプロジェクトが始まっています。その計画を進めるタイムリミットは過ぎていると思いますが。
私が考えますのは財政投融資を使って「増える耕作放棄地」や山林を大規模に開発するビッグプロジェクトです。無論前もって「土地投機を防ぐ策」は必要でしょう。
過疎が著しい秋田や高知などを最初の計画地とするのが良いと思う。
周りの都会からの新住民の住宅は、劣悪な東京の住宅とは異なり家族5人でも暮らせる広くセンスのある国際レベルの住宅が必要です。
間違っても住宅公団(UR)の役所臭い感覚は「排除」です。
そして、重要な事は地元地権者と混在の計画にしない事です。地元地権者は1カ所に集まって「理想の農村」を形成し、別の場所に東京からの新住民の為の未来都市を作る計画です。
前述の「おじいちゃんの感覚」ではなく、「若い女性の感覚」で従来とは異次元感覚のビッグプロジェクトで活性化しか無いと考えます。
従来の街とは別の場所に「東京とは比較に成らないオシャレで魅力的なビッグプロジェクトを地方で実現する」事だろうと私は考えます。

ベトナム ビンズン省 新都市開発
https://www.youtube.com/watch?v=M0WWN3ZcU3E
これはシンガポールのプランニング会社に依る計画らしいですが、「直線要素」ばかりで私なら超高層ビルを並べてもっと有機的な曲線的魅力的な計画にしたい。

添付図は、数年前の耕作放棄地の図です。赤いのがそれです。
日本はこれから深刻な「地方自治体の財政破綻」でゴーストタウンも増えるでしょう。地方には広大な遊休地が増える事と思います。
またこれからこういう耕作放棄地などが増えるでしょう。それらをまとめて一団の土地でビッグプロジェクトを計画するという事です。

「左脳感覚と右脳感覚」
http://sato012.hatenablog.com/entry/2017/01/22/093701
私は政治に関しては素人ですが、「日本の都市計画の無さ」にはこう提案しています。
4年程前から「地方再生の叩き台図作成」を商売にしようと考え、地方議員向けに啓発の為の文章を作りましたが、今は考えておりません。
理由は地方議員のレベルが余りにも遅れているので商売には成らないと悟ったからです。
上記はその残骸です。
http://www.presen-cobo.com/01/16-4-13-4/
http://www.presen-cobo.com/01/16-9-22-2/
http://www.presen-cobo.com/01/16-8-1-8/

人口減少と衰退が止まらない多摩ニュータウン
近未来の日本の姿を予言しています。
「何とか総理に成りたい病」の都知事は必要の無い目立つ事で都政を引っ掻き回すばかりで、多摩ニュータウンや東京の都市計画は感心なしだった。ふつう、都知事熊本地震の見舞いに行くかぁ?
https://www.youtube.com/watch?v=xyQYd3ljuHY
地方の現状
http://www.presen-cobo.com/rakugaki/tiho.jpg
都会の新住民にとって田舎は辛すぎる!
http://www.presen-cobo.com/rakugaki/inaka.jpg
活性化とは「若い女性」にシフトする事だと思います。
http://www.presen-cobo.com/rakugaki/AKB.jpg
前から言っていますが、海外脱出をしない魅力的な国を作るべきであったが、日本や日本の地方はその逆をやってきた。「地方と東京」でもそうだが、残るべき好ましい人ほどそこを出てしまう。残るのはカスばかり。(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=huCuJeBbU68
このまま行けば、今の子供が大人に成る頃、私は10人のうち3人以上が海外で働いている(暮らしている)と考えています。根拠は今の東京と地方の関係です。今現在10人の高齢者を10人の若者が支えているとすると、先々は7人の若者が支える事になり、若い層には辛いので更に皆日本を捨てて海外へ脱出するでしょう。これが2030年頃から地方で続出する「財政破綻」でしょう。そして福島の様なゴーストタウンが日本中で増える。
今現在の地方を見れば将来の「生産人口の海外流出」が容易に分かりますが「おっさん感覚」ではこれにも気がつかない。何度も言っている事ですが・・。
中国へ移住を決めた若者達、中国だけで毎年10万人ー1014年
https://www.youtube.com/watch?v=BiM5j2WsnEY
ナレーションは妙にが暗いが、中国は益々発展するらしいので考え方次第で希望が有るのかも。
私自身若かったら、シンガポール辺りに移住してコンドミニアムでネットで日本相手に仕事を続けていただろう。
もうそういう時代です。