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建築パース屋:プレゼン工房のブログ

日本人の人生設計が間違っていないか?

型にはめて考ることが好きな日本人は、何事も自分の考えではなく世間のパターンで決めてしまう。

オリジナルな人生設計と言うのを考えない。

田舎から東京に出て来て、企業に就職し、一戸建ての購入が日本人の成功パターンという物差しがある。

しかし右肩下がりの今、不動産を買い急いでもメリットは無いどころか、四半世紀もすると日本は空き家だらけになり、当然中古物件の買い手も今より更に少なくなる。

つまり極端に値下がりする。価値は買ったときの半分以下かもしれない。

日本の住宅は薄っぺらで、住環境は世界的に見ても劣悪だ。この事すら知らない人が多い。

もうすぐ深刻な住宅産業の構造的大不況が来る。

高額な住宅ローンにはいつか追証が必要になるかもしれない。

世界基準で言えば日本人は価値のない住宅購入に一生を捧げて購入している事になる。

もっと他の生き方がきっと有ると思うが・・。

ちなみに日本の住宅は、築10年で7割がたはその価値が消えます。

イギリスでは築100年の住宅より築200年の住宅の方が、風合いが有り好まれ評価が高い。

決定的なのは、その住宅単体でしか見ない事だ。どういう住環境か、美しい調和は有るのか?、周りはどんなタイプの人達かが大変重要だと思いますが、そこがこの国独特の物差しだ。
駅近で、土地は東南の角地がベストとなると誰もがそういう物件に殺到する。

 

小さい頃から「しっかり勉強しないと良い学校に行けないよ」と耳タコで育ち、学習塾に通って毎日受験にシフトした勉強に励み、

雪が降る一番寒い時期に試験を受けて、大学に入学そして入社の為何百社と応募して勝ち取ったサラリーマンが買う住宅が、退職する頃には人生を捧げてつぎ込んだ資金の半分以下でしかない不動産購入に夢中になる。

これを疑問にも思わず、多くが黙々とこういうナンセンスな人生を送っている。

一度しか無い人生です。探せば他の人生コースも有るだろう。

大多数が競い合うコースでは厳しい割には評価され難い。
それよりはもっと容易で大きな収穫が有るコースを探す方が賢明に思うのだが・・。

何よりロボットの様な人間ではなく創造性豊かな人間らしい人間になると思う。